ソフトウェア/Igor/Wave関連
SetScale 関連†
SetScale でウェーブの縦横軸スケールを決められます。
CopyScales というのもあって、あるウェーブの縦横軸スケール情報を別のウェーブにコピーできます。
逆に、ウェーブから縦横軸スケールを読み取るには、
- DimOffset(wave0, 0) : wave0 の x 軸の左端 = LeftX(wave0)
- DimDelta(wave0, 0) : wave0 の x 軸の刻み幅 = DeltaX(wave0)
- DimSize(wave0, 0) : wave0 の x 軸方向の点数 = 一次元ウェーブなら NumPnts(wave0) と等しい
- WaveUnits(wave0, 0) : wave0 の x 軸の単位
- WaveUnits(wave0, 1) : 1次元ウェーブでは wave0 の値の単位
- DimOffset(wave0, 1) : 2次元以上のウェーブでは wave0 の y 軸の左端
- DimDelta(wave0, 1) : 2次元以上のウェーブでは wave0 の y 軸の刻み幅
- DimSize(wave0, 1) : 2次元以上のウェーブでは wave0 の y 軸方向の点数
- WaveUnits(wave0, 1) : 2次元以上のウェーブでは wave0 の y 軸の単位
- WaveUnits(wave0, 2) : 2次元ウェーブでは wave0 の値の単位
- ...
- StringByKey("DUNITS", WaveInfo(wave0, 0)) : 次元数に関係なく wave0 の値の単位が得られる
といった関数を使います。
これらと合わせて、以下の関数もよく使いますね。
- Pnt2X(wave0, p) : p 番目の点の x 座標を求める( p は整数に丸められて、必ず DeltaX の整数倍が返る)
- X2Pnt(wave0, x) : x 座標を点のインデックスに直す(必ず整数が返る)
- NumPnts(wave0) : wave0 の総点数を返す(多次元でも使える)
- Note wave0, <str> : wave0 にノート文字列を付加する
- note(wave0) : wave0 に付加したノート文字列を取得する
- leftx(wave0) : 左端の x 座標
- rightx(wave0) : 右端の x 座標
- deltax(wave0) : x 座標の刻み値
SetScale/I の罠†
SetScale には /P と /I の2種類の指定の仕方がありますが、 /I についてはかなり注意が必要です。
LANG:Igor * Make/N=100 wave0 * SetScale/I x, 0, 100, wave0 * Print LeftX(wave0), DeltaX(wave0), Pnt2X(wave0, 99), RightX(wave0) 0 1.0101 100 101.01
この場合、DeltaX(wave0) は 1 ではなく 1.0101 になります。
これは、wave0 の右端の点、すなわち wave0[99] の x 座標が 100 になるためです。
RightX も危険†
また、この場合の RightX(wave0) は 100 ではなく 101.01 になります。
すなわち、RightX(wave0) は一番右の点ではなくて、一番右の、さらに次の点の x 座標を返します。
かなり覚えにくいので、SetScale は /P で使うことをお勧めします。
LANG:Igor * Make/N=100 wave0 * SetScale/P x, 0, 1, wave0 * Print LeftX(wave0), DeltaX(wave0), Pnt2X(wave0, 99), RightX(wave0) 0 1 99 100
これなら驚きが少ないですよね。
質問・コメント†
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