線形代数I
行列式の具体的な形†
上記3つの性質を使って行列式の具体的な形を以下のようにして導くことができる。
始めに
と置こう。
標準基底
を使って
を展開すると、
と書ける。これを代入して
の行列式を展開すると
とできる。同様に
を展開すると
となり、以下これを繰り返すことで
とできる。
この式は各列からそれぞれ1つずつ行列要素を取り出して掛け算し(
の部分)、
取り出した位置のみに1を立てた行列の行列式(
の部分)を
かけて足し合わせたものになっている。項数は
個であり
とともに爆発的に大きな値となる。