電磁気学/Gauss の定理 のバックアップソース(No.3)

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[[電磁気学]]

* Gauss の定理 [#i2e8a98e]

** 基本 [#d04c8f8e]

任意の滑らかなベクトル場 &math(\bm E(\bm x)); に対して、
ある体積 &math(V); を囲む閉曲面 &math(S); からの発散が、
&math(\DIV \bm E); の体積積分で表わされるという定理。

&math(\int_S \bm E\cdot\bm n \,dS=\int_V\DIV\bm E\,d^3x);

発散が次の2つの性質を持つことがこの定理の基本となる。

+ 微小領域からの発散は体積に比例する
+ 全体の発散は微小領域の発散を積算することで求められる

** 微小量域の発散は体積に比例する [#j0fcf317]

&math((x,y,z)); に存在する &math(dx,dy,dz); を辺とする微小な直方体領域に、
&math(x); 軸方向の電場 &math(\bm E(x,y,z)=(E_x(x,y,z),0,0)); が存在する状況を考える。

&attachref(divergence.png,,33%);

それぞれの面から外へ出る発散量を考えると、&math(y); 方向、&math(z); 方向の
電場成分はゼロだから、

&math(
&\int_\mathrm{small} \bm E\cdot\bm n\,dS\\
&=\bm e_x\cdot \bm E(x+dx,y,z) dy\,dz - \bm e_x\cdot \bm E(x,y,z) dy\,dz \\
&+\bm e_y\cdot \bm E(x,y+dy,z) dz\,dx - \bm e_y\cdot \bm E(x,y,z) dz\,dx \\
&+\bm e_z\cdot \bm E(x,y,z+dz) dx\,dy - \bm e_z\cdot \bm E(x,y,z) dx\,dy \\
&=\{E_x(x+dx,y,z)-E_x(x,y,z)\}dy\,dz\\
&=\frac{\PD E_x}{\PD x}dx\,dy\,dz\\
&\propto dx\,dy\,dz
);

すなわち、
- &math(E_x(x+dx)-E_x(x)); が &math(dx); に比例する
- 面積が &math(dy\,dz); に比例する

が合わさって、全体として「体積」に比例することになる。

任意軸方向の電場が存在する時は

&math(
\int_\mathrm{small} \bm E\cdot\bm n\,dS
=\Big\{\frac{\PD E_x}{\PD x}+\frac{\PD E_y}{\PD y}+\frac{\PD E_z}{\PD z}\Big\}dx\,dy\,dz
);

となり、この「比例係数」を &math(\DIV\bm E); と書く。

&math(
\frac{\PD E_x}{\PD x}+\frac{\PD E_y}{\PD y}+\frac{\PD E_z}{\PD z}=\DIV\bm E=\bm\nabla\cdot\bm E
);

** 全体の発散は微小量域の発散を積算することで求められる [#j633a789]

興味ある空間を無数の微小な領域に分割し、それぞれの領域について発散を求めたとすると、
全体の発散はそれらすべてを加えた物となる。

&attachref(gauss.png,,50%);

図に見るように、各小領域からの発散は、実際に領域外に出る成分(図中ではCOLOR(red){赤矢印}で表わされる)と、
隣合う小領域に入る成分(図中ではCOLOR(green){緑矢印}で表わされる)に分けられる。

このうち、隣合う小領域に入る成分については、隣の小領域の発散に符号を変えて同じ量が含まれるため、総和を取る際に打ち消し合う。

この結果、小領域の総和は注目領域を囲む閉曲面からの外向きの発散に等しくなる。

** 上記2つを合わせることにより [#obb736a6]

&math(\int_S \bm E\cdot\bm n \,dS=\int_V\DIV\bm E\,d^3x);

を得る。

体積 &math(V); は閉曲面 &math(S); に囲まれる領域である。

* 質問・コメント [#h5867b88]

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