スピントロニクス理論の基礎/X-4 の履歴(No.1)
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Green 関数について†
Green 関数の基礎†
与えられた に対して、
(X3-1)
を解いて を決定する問題を考える。
ここで、 は に対する微分や積分を含む線形な演算子。
例えば、
(X3-2)
のような問題。
斉次方程式†
一般に (X3-1) に比べて、 をゼロとした斉次方程式はずっと楽に解くことができる。
(X3-3)
この解を としておく。
つまり、
(X3-3)
非斉次方程式 (X1-1) の1つの解を とすると、
(X3-4)
これに斉次方程式の解を加えた も (X3-1) の解になるのは有名な話。
(X3-5)
Green 関数†
もし (X3-1) の に対して、
(X3-6)
となるような関数 = Green 関数を求めることができれば、
(X3-7)
&math( \hat L_x f(x)&=h(x)=\int_{-\infty}^\infty dx' h(x') \delta(x-x')\\ &=\int_{-\infty}^\infty dx' h(x') \hat L_x g(x,x')\\ &=\hat L_x \int_{-\infty}^\infty dx' h(x') g(x,x') );
となる。ここで、 は に対する演算子で、 を含まないため、 や の積分と順序を入れ替えられることに注意。
(X3-7) の右辺を左辺に移項して、
(X3-8)
すなわち、[ ] 内は (X3-3) の形の斉次方程式の解となっている。
(X3-9)
このように、ある演算子 に対して、 その斉次方程式の解 と Green 関数 が求まってしまえば、微分・積分方程式 の解は単に を積分するだけで求まってしまう。
今の場合†
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