一次元箱形障壁のトンネル の履歴(No.1)
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電子のエネルギーとポテンシャルエネルギー†
電子のエネルギーはポテンシャルエネルギーと運動エネルギーの和であるから、
古典力学においては、常に
(1) (電子のエネルギー) > (ポテンシャルエネルギー)
が成り立った。
一方、量子力学では
(2) (電子のエネルギー) < (ポテンシャルエネルギー)
となる領域にも有限の確率密度を取り得ることを見てきた。
(1) では運動エネルギーは正であり、通常の運動量を持つのに対して、 (2) では運動エネルギーは負であり、すなわち運動量は虚数である。
これに対応して、(1) に対応する位置においては波数 は実数であり、
[Math Conversion Error]
は振動する解を与える。(一般には も位置の関数である)
一方、(2) に対応する位置においては波数 は虚数であり、
と置けば、
となり、指数関数的に減衰する解を与える。
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