Verilogで犯しがちな記述ミス の履歴(No.1)

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公開メモ

意図

インプリメント時のワーニングをうまく見る方法が分からず、 簡単な記述ミスのせいで2,3時間を無駄にすることがしばしばなので、 自戒の意味でありがちなミスを記述していこうと思います。

宣言されていない信号線が幅1の wire として解釈される

Verilog ではこれは言語仕様なので、警告も出ないのですよね。

このせいで、クロックが正しく繋がれていなかったり、 幅の広いバス線のはずが1ビット目しか繋がれていなかったり、 常に泣かされています。

宣言されていない信号線が使われたらエラーにするか、 最低でも警告を出すオプションがあればかなり開発が 順調に進むと思うのですが・・・

見つけられていないだけかもしれません?

演算子の優先順位

ビット演算子と等号

ビット単位の論理演算子である & や | よりも等号・不等号の方が優先順位が 高いことをすぐに忘れてしまい、痛い目を見ます。

LANG:verilog
assign a = b == c & d;

これは、

LANG:verilog
assign a = ( b == c ) & d;

と解釈されますので、

LANG:verilog
assign a = b == ( c & d );

としたければ、括弧は必須です。

参考:http://homepage3.nifty.com/hdl_design/verilog_hdl2.htm

Pascal や Ruby ではビット論理演算が等号よりも強かったので、 今でも勘違いして痛い目を見ます。

C++ や C#, Java もビット論理演算が等号より弱いので、 そちらでも間違えまくりです(泣

等号と3項演算子

LANG:verilog
assign a = b == c ? d : e

は、

LANG:verilog
assign a = ( b == c ) ? d : e

と解釈されるので、

LANG:verilog
assign a = b == ( c ? d : e )

としたければ括弧は必須です。

3項演算子 ? : はすべての演算子の中で最も優先順位が低い、と覚えておけばいいのですね。

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