knockout-validationでBootstrapのform-groupにhas-errorを付ける
knockout-validation の decorateInputElement†
knockoutjs + knockout-validation を使うと、フォームのフィールドへの入力値をリアルタイムに検証し、その結果をユーザーにフィードバックする動的フォームをかなり容易に作成できます。
特に、knockout-validation に decorateInputElement: true を与えると、エラーのある input に validationElement クラスを付与できるため、border-colorを変えるなどしてエラー箇所を分かりやすく表示できます。(このオプション、以前は decolateElement と呼ばれていたのですが、名前が変わったそうです)
Bootstrap との組み合わせ†
ところがこれを Bootstrap と組み合わせようとすると、ちょっと困ったことになります。
なぜなら Bootstrap ではエラーのあるコントロールの表示を変えるのに input 自身ではなくそれを囲む div.form-group に has-error というクラスを指定しなければならないためです。
knockout-validation では errorElementClass というオプションで、エラーのあるコントロールに付与するクラス名を指定できますが、コントロールを囲む div.form-group にクラスを追加するという機能はないようです。
そこで†
ひどい反則技ですが、コントロールの parentNode をたどり、.form-group にマッチするものに has-error を追加するコードを以下のように書きました。
LANG:javascript(linenumber) // 要素の親のうち form-group であり、なおかつエラー要素を含むものに // config.errorParentClass クラスを指定する var original_handler = ko.bindingHandlers.validationElement.update; ko.bindingHandlers.validationElement.update = function (element, valueAccessor, allBindingsAccessor) { original_handler(element, valueAccessor, allBindingsAccessor); var config = ko.validation.utils.getConfigOptions(element); var group = $(element).parents('.form-group'); group.toggleClass( 'has-error', group.find("."+config.errorElementClass).length > 0 ); };
1つの form-group に複数のコントロールが含まれる場合、1つでもエラーになるものがあれば has-error となるようにしてあります。
jsfiddle で確かめられます†
上記のコードは以下の jsfiddle で確かめられます。
コントロールの削除に対応する†
上記のコードに関して、エラーを含むコントロールが動的に削除された場合に、form-group に has-error が残ってしまう不具合があることに気付きました。
この問題を解消する単純な方法として、エラーを含む可能性のあるコントロールを削除した後に、すべての .form-group に対して toggleClass を呼んでしまう手もあるのですが・・・もっと賢い方法がないか考えているところです。
LANG:javascript(linenumber) function updateAllFormGroups(errorElementClass=null) { if(errorElementClass == null) errorElementClass = ko.validation.configuration.errorElementClass; $('.form-group').each(function(){ var group = $(this); group.toggleClass( 'has-error', group.find("." + errorElementClass).length > 0 ); }); }
errorElementClass の扱いについて†
上記 bindingHandlers を書き換えているコードと、updateAllFormGroups のコードとを比べると、errorElementClass の扱いが異なることに気付きます。
これらはそのどちらも 、本来期待される動作と異なることに注意が必要です。
前提として、knockout-validation では、ko.applyBindingsWithValidation(viewModel, rootNode, /*options object */ ); の形で errorElementClass の値をルートノード毎に切換えて指定できます。あるいは、data-bind="validationOptions: /*options object */" という記述により任意の場所で切換えることもできます。
https://github.com/Knockout-Contrib/Knockout-Validation/wiki/Configuration
したがって、updateAllFormGroups のように単に ko.validation.configuration.errorElementClass を読んだのでは、正しい errorElementClass を知ることができない可能性があります。errorElementClass 名を別途指定可能にしてあるのはこのためです。
bindingHandlers を書き換えているコードでは ko.validation.utils.getConfigOptions(element); としているため、一見切換えにも対応できているように思えますが、1つの form-group の中でコンテキストを切換えて、異なる errorElementClass を使っているとうまく行かないはずです。こちらが問題になることはほとんど無いとは思いますが・・・
(本来の ViewModel の考え方からすれば、複数のコントロールを含む form-group にエラーを表示するならそれに対応する model を用意すればいいわけですが、ここではそういう話はしない方向で)